すずり石プレートの石について


私たちが初めてオリジナルブランドとして販売した食器がこの天然石のプレートです。発売開始から15年近く経ちますが、ずっと大切にしてきた商品であり、今でもたくさんの方にお使いいただいています。
今回はこのすずり石プレートの石についてお話したいと思います。

この石は玄昌石といい、「黒色硬質粘板岩」に分類される天然石の一種です。
そのルーツはおよそ3億~2億5000万年前、まだ恐竜も栄えていなかった「ペルム紀」と呼ばれる時代にあるとされます。深い海に堆積した粘土や泥が白亜紀前期の地殻変動の圧力によって圧縮・脱水され粘板岩化し玄昌石になりました。
黒い色味は粘土中の炭素を多く含む炭質物によるものです。


粒子が均質できめが細かく、しっとりとした感触があります。

特に宮城県石巻市雄勝町で産出された玄昌石は、産地の名前を取って「雄勝石(おがついし)」とも呼ばれ、その光沢を帯びた美しい黒色から、古くから上等な硯の材料として取り扱われてきました。この地域にはかつて登米海と呼ばれる深い内海があり、そこに堆積した粘土や泥が玄昌石になりました。圧縮や曲げに対して強度を持ち、経年変化への耐性も強いため、硯以外にも屋根の瓦などに使われてきました。現在では東京駅丸の内駅舎の屋根瓦にも使用されています。


この産地は雄勝湾に面していて、緑と海に囲まれたとてもきれいな場所です。

 

それぞれの石目 -凸凹の魅力

すずり石プレートはミルフィーユ状の層になった雄勝石を職人が一枚一枚剥離させ手作業で加工します。100枚あれば100枚分、それぞれで違った石目を持ちます。ときどきボコっと小さな膨らみがあったり窪みがあったりもします。
2億年前の時代に思いを馳せながら、時が作り上げたその形を楽しむのもまたロマンチックですね。

温度について

すずり石プレートは保冷保温効果に優れているという特徴もあります。対応温度はマイナス60℃~100℃。冷蔵庫等で冷やしてお刺身やオードブルを、蒸し器や熱湯に浸けることで保温効果を得ることもできます。冷凍庫で冷やしたプレートにアイスクリームをのせてみるとしばらく溶けません。

 

外国産のスレート

外国産のスレート(粘板岩)もありますが、雄勝石のきめ細かな漆黒の石肌とは別物の質感になります。外国産のものは硬さに欠けるため、切り口や表面がざらざらとしています。粒子が均質できめの細かい雄勝石は切り口がスパッと綺麗で締まりがあります。雄勝石のしっとりひんやりきめの細かい質感と石目の優雅さ、深い黒色は全く別物としてお楽しみいただきたいと思います。永遠に色あせない漆黒と言われ、和洋あらゆるジャンルの料理を印象的に格上に引き立てます。

 

 

東日本大震災

産地の宮城県石巻市は2011年に津波による壊滅的な被害を受け、製作所も津波にのまれ一時生産停止を余儀無くされました。石材を流され回収し、復興への歩みと共に、少しずつすずり石プレートも製作を再開しました。


(撮影:2012年8月  流された石材や書類が一面に広がる)

(撮影:2012年8月  作業風景)

(撮影:2012年8月  案内役?の作業場の猫)

様々な困難を乗り越え届けられる本品を、私たちはこれからも大切にしたいと思っています。ぜひ、お手に取って石の背景や質感を感じていただき、楽しんでいただけたら幸いです。

 

材質:玄昌石(宮城県石巻市雄勝町産)、石材用ウレタン系ガラスコーティング(食品衛生基準対応)
対応:【食洗機:対応】【電子レンジ:不可】【オーブン:不可】 ※手洗いの場合は柔らかいスポンジに中性洗剤を含ませてご使用ください。

 

すずり石プレートはオンラインストアからもお買い求めいただけます。

→ オンラインストア すずり石プレート 絆