貫入について


(写真:アースカラープレート)
 
器を見ていると、時折こんなヒビが入ったものを見ることがあるかと思います。
一見、割れちゃう!と思ってしまいますが、これは「貫入(かんにゅう)」と呼ばれる意図的に入れたヒビ模様。
 
 

 
磁器にせよ陶器にせよ、生地も釉薬も焼いている時は膨張し、冷めるのに従って縮んでいきます。
この縮み方(収縮率)が物質それぞれで異なるのですが、この差をあえて大きくする組み合わせにすることで、
冷める過程で誤差が出来る結果、意図的にヒビが出来るようにしている訳です。
 
自然の性質を活かした極めてナチュラルなヒビなので、古来から観賞点の一つとされています。より強調するために染めることもあるんだそう。
骨董などだと、岩や亀の甲羅みたいな不思議な入り方をした作品を見る事が出来ますよ。
成分由来なのか、焼き方なのか、はてまた土との相性なのか、実に奥深そうですね。
 
 

(写真:カリス レモンイエロー
 
ちなみに一見つるんとした表面でも、よーく見ると小さい貫入が入っているものもあります。
これはまだ分かりやすいですが、意外とそこかしこに「隠れ貫入」がいたりします。
 
お気に入りの器もよく見るといるかもしれませんよ、「隠れ貫入」。