あたたかい黄色の器「アースカラープレート/イエロー」

カップボードコラム。
連続でご紹介してきました「アースカラープレート」シリーズ。
最後は、落ち着いたあたたかい色味の「イエロー」をご紹介します。

豊穣への感謝の黄色『アースカラープレート/イエロー』

アースカラープレートシリーズ最後の一色が、このイエロー。

黄色の中でも彩度を少し抑えた色味なので落ち着きある仕上がりの器です。

イエローのカラーモチーフは「実りの色」。

狩猟や漁、木の実の採集など、自然に在るものをそのまま得る生活をしてきた縄文時代。その後、より効率よく、安定した収量を得るために稲作を中心とした農業を取り入れ始めたことから、村の中での役割分担や協力体制などの「組織化」が進み、やがて「国」の概念を持った弥生時代に移り変わったのは誰もが知ることです。(縄文人もクッキーを作るなどグルメだったという説もあります。)

そのベースにあったのは、恐らく集団の仲間が飢えずに食べて命を繋げていけるようになりたいという願いであったと予想されます。氷河期から温暖期に移ったとはいえ、狩猟や収集のみでは時期によって収穫量にムラが出てしまうのは当然です。一部の木の実を除いて、肉も魚も現代のように冷凍保存できる訳ではないので、食べたいものがすぐに採れない冬場は容易に食糧不足に陥ったことでしょう。

そんな折に大陸から伝わった稲作は、組織化しきれていない導入初期こそ難しい文化だったに違いありませんが、それでもある程度安定して収穫でき、長期保存の効く食料を確保できる=食料の少ない冬場を乗り越えられるという点ではまさしく希望の光だったことでしょう。

昨今、糖分の多さから忌避されがちな米ではありますが、それでもやはり食べると安心するような心地になるのは、そんな背景があるのかもしれません。

そんな豊かな実りの象徴である穀物の色をモチーフに。

イエローに限らず、貫入の器は実際に表面にヒビが入っている訳なので、使い方には少しだけ注意が必要です。

まずは急温しないこと。器が冷たい状態で熱い料理をいきなり盛り付けると、貫入が進む場合があります。これは冷えて縮んでいようとする生地(磁土)に対し、温められた釉薬(ガラス質)が延びようとする際に応力のギャップが出来てしまうから。
詳しいメカニズムは過去のコラム「貫入について」をご参照ください。

また使われる前に少し水を吸わせると貫入に汚れが付きにくくなります。陶器だと米の研ぎ汁で煮込んだりすると良いとされますが、このサイズなので事前に吸わせる方がよろしいかと思います。

上の温度差も加味するとぬるま湯に漬けておいてから、拭いて盛り付けるというのがベストかと思います。ただこれは熱くて、ソースを使う料理の場合。冷菜などなら、ここまでは必要ありません。

アクアだけ新モデルが出ますが、イエローやパープルも思い入れが深く、魅力的な色であることは変わりません。様々な展開が出来るよう考えて参りますので、今後ともご注目いただけると嬉しく思います。

こちらのお皿はオンラインストアでもお求めいただけます。
【オンラインショップ】アースカラープレート/イエロー 27cmプレート

サイズ違いのものもございます。(生地が違うので発色は若干異なります。)
【オンラインショップ】アースカラープレート/イエロー 14cmプレート